∀ガンダム(ハルキ版)

kenz9022004-11-13

よっしー
 ようやく読破しました。ハルキ版ターンエー。あしかけ3年半かw*1
 著者は福井てんてーなんだけど、さすがというか、トミノくさくて、いかにも小説版ガンダムて感じでした。読みやすかったけどw
 コレよんで改めておいらはTV版派だなと、認識するストーリー展開。やっぱり、TV版は神ですよ。うん。
 ストーリーの感想はおいといて、ターンエーでトミノ御大が言いたかったことを自分なりに読み取ってみました。
 「人類は便利さを求めるために、より進んだ科学技術を手にしたい欲求がある。また、人類の闘争心は消えることなく、進んだ科学技術で発達した、破滅的な兵器による戦争は無くなる事はない。そんな、地球を浪費する事をやめられない人類は、いつか必ず飽和点に達し、滅びる事しかできない。滅びるしかできないのなら、人類という種を残すためにも、よりよい、破滅の方法を模索するべきだ。」
 こんな風に読み取れたんですが、どうでしょうか。こういう視点で見ると、1stガンダムから逆シャアへの流れと根本的には同じ。某種なんかより、よっぽど初期のガンダムらしいじゃんかよ。ハルキ版ターンエーを逆シャアの時のシャアとすると、TV版ターンエーは、「人類はそれを乗り越える英知がある」と言い切った逆シャアアムロでしょう。
 こう読み取って、最初、ずるいな、と思いました。人類が行き着く先は破滅しかないってのは、別にSFチックな話ではなく、現に直面している問題かと。CO2の排出権がビジネスになるって話を聞くと、「終末的だな」とか思ったり。で、何でずるいかというと、この現実的に直面している問題に対して、SF的な回答ではぐらかされた気がしたから。人類のニュータイプ化による分かり合いも、隕石落としによる氷河期も、ナノマシンによる破壊と再生も無理っしょ? でも、「よりよい破滅方法」を考え出さないといけないという問題は、現実やと思うんです。
 脳のどっかでは、こうやって、「人類は破滅に近づいてるなー」と思いながらも、べつの脳のどっかでは、アムロみたいに「英知で何とかなるんじゃないか」と、根拠もない楽天的に考えてたり。
 まあ、おいらは、資本主義を享受する単なるヒキコモリなんですがねw
 ちなみに写真はアルマイヤー級戦艦の模型です(嘘)

*1:そういえば、嫁さんが里帰り出産したときに買ったんだが、そのとき生まれた娘、今日、七五三だったな