お手軽手作り小物撮影スタジオ

(2005年3月9日執筆)
 なんか、入門書みたいなタイトルになってしまいましたが、その名の通り、手作り小物スタジオの作り方です。この方法だと、室内での小物写真がワンラックアップですよ。
 いろいろな撮影方法を試しながら撮った写真を順番に見ていきましょう。
 掲載してある写真はクリックすれば大きくなります。今回は写真点数が多いので、ちゃんとサムネイルを作りましたw

 使用するコンパクトデジカメの条件として、フラッシュ禁止モードとマクロモード搭載のデジカメ推奨です。マクロモード*1は無くても気合いでピント合わせれるならいいのですが。
 写真は今回使ったカメラです。ちゃんとコンパクトデジカメです。一眼レフ使うなんてズルはしてませんw
 使用したのは、以前友達から2万ちょっとで譲ってもらったSONYサイバーショットDSC-S75です。一眼デジタル*2を買うまで、現役だったデジカメです。今ではサブ機として嫁さんとかが使っています。最近の薄型とは比べものにならない大きさですが、それでも上着のポケットにギリギリはいるので、「ピンキーのお出かけ写真にいいかも」とたくらんでますw




 まずは、室内撮影の基本、内蔵フラッシュを使った撮影です。モデルは当然Pinky:st.ですw しかし、ほかの小物も同じような手段で撮影できるのではないでしょうか。
 まあ、それなりに撮れてはいます。しかし、カメラと被写体の距離が短いため、フラッシュの光が強すぎて、明るい部分が真っ白に近くなっています。
 あと、てかって見えるのも、あまりいいイメージじゃありません。


 フラッシュ使うとてかるならばと、次は、フラッシュ禁止モードでの撮影です。
 見てわかるようにはっきりいって暗いです。これではちょっと使い物になりません。
 (三脚使ってスローシャッターならうつるのですが、“お手軽”撮影なので、その方法は今回は説明しません)
 ただ、暗いなりに、色の再現力は、フラッシュ使用時よりありそうな気がします。
 たとえば、そでの頂点の部分。フラッシュだと真っ白だったのが、フラッシュなしだと、ちゃんとピンク色しています。


 次の写真は、フラッシュ未使用で、かわりに、電気スタンドを光源にしてみました。
 わりといい感じになってきました。
 ただ、電気スタンドは左上からあてているので、右側は影ができてしまっています。おかげで、濃淡がはっきりしすぎている感じがします。
 これはこれで、色調整*3で夕焼けぽさをだしたらいい感じな写真になるかもしれません。


 さて、いよいよ本命です。どうですか? 今までの写真とは段違いじゃないですか?
 影も柔らかくなり、色も落ち着いた色に見えませんか?
 質感もいい感じに出てるいると思います。
 自分が金をかけて構築したピンキースタジオ*4にかなり近い写りになっていると思います。
 しかも、こちらのお手軽スタジオは投資が数十円。
 費用対効果が全然違います(;゜∀゜)ノ いいんです。趣味ですからw
 これが、お手軽ミニスタジオの効果です。
 アングルが微妙に違うのは、手持ちで撮ったからです。


 さて、種明かし。これが、お手軽スタジオです。ほんとにお手軽でしょう?
 左側の黒いのが電気スタンド。段ボールの天井に貼ってあるのがトレーシングペーパーです。箱そのままにトレーシングペーパー貼ってしまうと、中が見えなくなるので、段ボールの側面の一カ所を切り取ってあります。ホントにそんだけ。
 使用したのは、どこにでも売ってる電気スタンド*5、段ボール、そして、ポイントなのが、トレーシングペーパーです。本来図面を写すための紙ですが、このミニスタジオでは、電気スタンドの光を拡散させるために使っています。
 工作は簡単。手頃な大きさの段ボール箱を用意して*6、側面を一面切り取ります。そして、天に当たる部分にトレース紙を貼るだけ。
 トレース紙は文具屋で1枚10円ちょっと。買いに行った文具屋がうすいのしか在庫してなかったので、2枚重ねです。大きさはA3。
 このトレース紙の効果で、上の写真との差が出るんです。
 背景はピンキーストリートインタウンのペーパークラフト。値段は時価ですw(1個目は定価1680円だっけ?w 2個目は400円で購入)


 ピンキー以外の小物を撮るときやインタウンがないときは、しわがない布を上から手前まで角ができないように敷けばいいと思います。あと、光をあんまり反射しない色画用紙でもいいかもしれません。写真はピンキー以外の小物と言うことで、R.O.Dアニタちゃんが特別出演です。
 バックは水色のコピー用紙を使っています。ポイントは角の部分で折り目を付けないことですね。そうするとなめらかにバックと床面が繋がります。写真はわかりやすいようにわざと左右を切り取っていません。普通に撮影するときは、左右の段ボールがうつらないようにするか、あとでフォトレタッチソフトで切り抜いちゃいましょう。
 カメラ屋に専用のグラデーションペーパーが売っていますが、そこそこの値段なのでお手軽からはずれてしまいますw

 あと、光源を増やしたいなら、適当に段ボールに窓を作り、そこにトレース紙を貼り、その外側から光を当ててやるだけです。とうぜん、もう一台電気スタンドがいりますが。
 工作に自信がある人は、角材を買ってきて、立方体の骨組みを作り、障子のように上左右をトレーシングペーパーにしてみてもいいかもしれません。ついでに電気工事をかじったぐらいの技術があるなら、電球のソケットとそれに会う蛍光管をかってきて、光源を自作してもいいかも。なぜ、白熱球じゃなくて、蛍光灯かというと、光の色を合わせるためです。そこまでしちゃうと、お手軽とは言えませんね。
 あと、三脚があったり、助手のあてがあるなら、レフ版*7もなかなか効果的かもしてません。レフ版というのは、あんまり反射しない鏡みたいな物です。光源を反射して被写体に柔らかい光を当てる物です。お手軽レフ版の作り方は、段ボールに白い紙を貼るだけです。これで以外と光を反射します。その反射光に物足りなさを感じたら、アルミホイルをいったんしわくちゃにし、のばして段ボールに貼りましょう。結構強い反射光になると思います。工作がめんどくさかったら*8、白プラパン買ってきてもいいですね。

 どうでしたか? お手軽ミニスタジオ作成。ご意見ご要望苦情煽り新しいアイディアなどは、コメント欄やメールで送ってもらえると、ないて喜びます。
 さて、今度は、金をかけたミニスタジオ編でも執筆するかもです。

*1:近くの物にピントを合わせやすくなる

*2:EOS Kiss Digital

*3:ホワイトバランスやレタッチ

*4:電球1個で2400円とか…

*5:島でも売ってますw

*6:おいらはAmazonの箱を使用

*7:おいらは使ってませんが(;゜∀゜)ノ

*8:段ボールに白紙はるだけじゃんかよw