あたし達の島


えみ「はーい、今日はあたし達が暮らしてる島の紹介でーす」
くみ「島の紹介なら、野外の撮影の方がいいと思うんですが」
えみ「天気が悪かったのっ」
りえ「デブめがねはヒキコモリだしな」
くみ「で、なんで、わたしたち同じポーズなの?」
えみ「…大人の事情です」
りえ「たんに、デブめがねが考えもなしに、チアのボディで改造したのと、私の衣装を黒で合わせただけだな。もうちょい考えればいいのに」
えみ「はい、それでは、島の紹介いってみよー。じゃあ、くみ、あたし達の島ってどんなところ?」
くみ「…福岡の近く。だけど、福岡県じゃない」
えみ「うんうん、それで?」
くみ「そんだけ」
りえ「どうせ、デブめがねはヒキこもってるんだから、島であろうと、どこであろうと大差ないよな。ヲタクショップは無いけどねー」
えみ「そんだけじゃあ、紹介にならないやんっ。たとえばー、海がきれいとか、魚がうまいとか」
くみ「そうだね」
えみ「島ってきくと狭いイメージあるけど、実際は17km四方もあるよ」
くみ「うん。でも、信号はないな」
えみ「ありますっ。…少ないけど」
りえ「国道の信号が夜の8時には点滅信号だどね」
えみ「信号の話はおいといて、魚おいしいよね」
くみ「うん」
えみ「んもー、『うん』以外になんか言う事ないの?」
くみ「だって、夏場は魚あんまりおいしくない」
えみ「それでも、都市部より、お・い・し・い・の!」
くみ「まあね」
えみ「そういえば、この前食べた仕出し弁当に刺身ついてたよねー。弁当に刺身っていかにも島だよねー」
りえ「暑くて、3時ぐらいにはすっかり焼けたような色に変わってたけどな」
くみ「仕出し弁当なんてあんまり食べないから、島らしいかなんて、わかんない」
えみ「…。暑いと言えば海だよねー。海きれいだよねー」
くみ「暑かろうと、寒かろうと、島の周りは海ばっかなんだけど」
えみ「くみぃー、あたしにけんかうってんの? 海は暑い方がきれいに見えるの!」
くみ「はいはい」
りえ「デブめがねが海にはいると、腹だけ水面から出てるとか、周りから言われっぱなしだったな」
えみ「えーと、えーと、そうそう、私たちのすんでいる島は遺跡も多いよね。弥生時代のヤツとか元寇のヤツとか」
くみ「ねぇねぇ、ところでえみ、弥生時代の定義とか、元寇が何年前とか知ってるの?」
えみ「…。まあ、そんなかんじなのが私たちのすんでいる島です」
りえ「えみが分かんないってことは、デブめがねも知らんな」
えみ「これからはいっぱいお出かけして、よっしーに写真を撮ってもらう予定でーす」
りえ「ヤツは無気力でヒッキーだからいつになるかわからんぞ。夏は人が多いから、小心者のデブめがねは人前では撮影できないだろうしな」
えみ「というわけで、またー」