鋼の錬金術師

 アニマックスでも地上波と同じぐらいの時期に新作を見られるってのはいいねぇ。
 で、鋼の錬金術師
 いきなりグロシーンw
 それはいいとしても、世界観が物足りない。等価代償の法則(だっけ?)は面白いと素直に思ったが、作り込みが足りない。壊れたラジオを錬金術で直すシーンがあったが、等価代償は壊れた部品のみだった。しかし、等価代償ってものを考えると、壊れた部品以外に代償が必要だと思う。しかも、1話でその等価代償を無視する指輪も出てくる。もっと等価代償の足かせを強くすべきだと思う。
 で、一番気になった部分は、主人公側の行動。1話では、錬金術を神の奇跡と見せかけたペテン師と対峙するという話なんだが、ペテン師の方はペテンと言っても、砂漠の町を潤しているという面があり、単純に倒せばいいという相手ではない。しかも、主人公側は相手が持つ「指輪」を目当てにしている。
 いいかえりゃ、砂漠の町の救世主(ペテンだけど)が持つ指輪を強奪しようとする主人公って感じなので、見てる側の心情として主人公側を支持できなかった。
 1話で完結する話ではなかったのでどうまとめるかは分からないが、ペテン師が砂漠の住民の「大切ななにか」を代償として錬金術を行っていたって話ぐらいのオチにしないと今後も納得してみられないと思う。
1話時点の評価 C